秋は、夏の肌ダメージを受けた肌が表面化すためシミやくすみが目立ちやすくなり、美白が気になる季節です。さらには、だんだんと寒くなるので乾燥も気になり始めます。
美白と乾燥というダブルで悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
実は、この美白と乾燥には密接な関係があるのです。
この記事では、美白(シミ・くすみ)と乾燥対策について原因とおすすめケアについてご紹介します。美白と乾燥、どちらもお悩みの方はぜひ参考にしてください。
シミ・くすみが出来る主な原因3つ
まずは、シミ・くすみが出来る主な原因3つをご紹介します。
・肌の水分不足
・紫外線
・肌への刺激
シミ・くしみが出来る原因は、紫外線だけではありません。紫外線と同じくらい、もしくは紫外線よりも、シミ・くすみの原因になるのが「肌の水分不足」のなのです。「肌の水分不足=乾燥」はすべての肌トラブルの原因となり、肌老化の1歩目になるので注意が必要です。
シミと乾燥の関係
なぜ乾燥がシミの原因となるのかまずはシミの元メラニンが出来る仕組みから解説します。
◇シミの元メラニンが出来る仕組み
①紫外線などの刺激
②メラニン合成の指令が出る
③メラノサイト細胞でメラニンを生成
④メラニンからメラノサイト細胞内のメラノソームに送られる
⑤メラニンを角質細胞に送る
⑥ターンオーバーによりメラニンを排出
上記のような仕組みでシミの元メラニンが作られます。上記の6項目が正常に機能しておけば⑥「ターンオーバーによりメラニンを排出」とあるように、メラニンが作られても、最終的には垢となりはがれ落ちるのです。
メラニンが排出されずに肌に残ってしまうのがシミです。
紫外線などの刺激と乾燥
紫外線が肌に対して刺激となりシミの原因なのはご存じの方も多いと思います。しかし実際にはシミの原因は紫外線だけだはありません。その他にどのような肌に対する刺激があるのかご紹介します。
・紫外線
・刺激の強い洗顔や化粧品
・肌をさわる、こする
・排気ガス
・空気中のほこり
・花粉
・菌やウイルス
これらすべてが肌に対して刺激となり、「シミの元メラニンが出来る仕組み」の項目でご紹介した「②メラニン合成の指令が出る」ということにつながるのです。
肌は非常に繊細で、肌に対するあらゆる刺激がダメージとして蓄積されているのです。
肌への刺激にあげた「肌をさわる、こする」の場合、肌は摩擦を続けると紫外線を浴びたときと同じように刺激を受け、メラニン合成の指令が大量に出されてしまいます。
例えば眼鏡をかけ続けている人は、眼鏡と肌が触れている部分が刺激となり、そこだけメラニンが作られるため、眼鏡跡という名の色素沈着が起こるのです。その他には、鼻をこする癖がある人は、そこに色素沈着が起きてしまいますし、痒いからといって、そこをかいてばかりいると肌がだんだん黒ずんだりします。眼鏡跡も黒ずみもすべて肌への刺激によるメラニンの活性なのです。
潤いが刺激から肌を守る
肌に対する刺激が蓄積されると、肌はダメージを受け炎症を起こしてしまいます。炎症が起きてしまうと、メラニン合成の指示が出て、大量のメラニンが作られるのです。
そうならないために必要なのは肌のバリア機能を高めることで、バリア機能が正常に働けば、刺激による炎症から肌を守ることができます。
バリア機能を高めるために必要なのが「保湿」です。肌に保湿力があり水分をたっぷり含んだ状態であれば、外的刺激から肌を守ることができるのですが、肌の水分が失われ、カサカサの乾燥状態になると、角質層が乱れて、外部から敵が侵入しやすくなってしまいます。そうならないためにしっかりと保湿をすることがシミケアにとって大切なのです。
くすみと乾燥の関係
ここでは、くすみとは何か、くすみの原因や対策について解説します。
くすみとは何か
「くすみ」についての定義は意見が色々あり化粧品業界内でも統一的な認識がなかったのですが、1995年日本化粧品工業会からくすみの定義が提出されました。
・くすみの定義
- 血行不良による肌色の赤身の低下
- 瀰漫的(びまんてき)なメラニンの沈着
(※瀰漫的;広範囲に広がっているという意味)
- 皮膚の弾力性が低下することにより生ずる皮膚表面の凸凹による影
- 角質の肥厚などによる透明性(光透過性)の低下
- 皮膚表面での乱反射によるツヤの低下
- 加齢による皮膚の黄色化
「②瀰漫的(びまんてき)なメラニンの沈着」とは、シミのようにメラニンが一部に集まっているのではなく、顔全体に広がっている状態のことを指します。
くすみを改善する方法
前項でくすみの定義を読んでみると、くすみの原因とくすみを改善する方法が見えてきます。
- 肌のキメを整える
- メラニンの対策
- 肌のハリを守る
これら3つがくすみを改善するために必要になります。
肌のキメを整えるために必要なケア
肌のキメを整えるために大切なことは「肌の保湿」です。
キメが乱れた肌に凸凹ある状態に光があたると、きれいに反射せず、しかも肌の表面に影が出来てしまうのです。そすると肌全体が暗く見えくすみの原因となります。
反対にキメが整った状態に光があたると、肌表面で光が均一に反射します。要するに肌表面で影が出来ていない状態になり、きれいで透明感のある肌になるのです。
そのために大切なことは肌の角質にしっかりと水分があることです。角質の水分が不足すると、表面がカサカサでめくれた状態になるためキメが整わず、光がきれいに反射しません。
くすみを改善するためには、しっかりと保湿をしてキメを整えましょう。
保湿がシミ・くすみケアの第一歩
シミ・くすみの改善には保湿が重要とわかっても、何を使えば良いのが迷ってしまう方も多いと思います。
保湿ケアで大切なのは足りないものを補うだけでなく、肌の持つ保湿機能・バリア機能を高めるケアをすることが大切です。そこで保湿力アップ、保湿機能・バリア機能アップにおすすめの有効成分を2つご紹介します。
【ホホバ種子油】保湿力とバリア機能を高める
ホホバ種子油の特徴はワックスエステルを多く含有していることです。
ワックスエステルというのは、肌や髪の毛など、体の一番外側にのみ存在する優れたバリア機能を持つオイルです。このワックスエステルは加齢や外的刺激によって減少します。そすると肌は乾燥し、シワ・シミの原因となるのです。
ホホバ種子油には、肌と同じ機能を持つワックスエステルが豊富に含まれているので、肌へのなじみが良く、肌のバリア機能の一つ皮脂膜と同じ働きをしてくれるので、バリア機能アップと保湿力アップが期待できるのです。
さらにホホバ種子油には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。これらの栄養素は細胞一つ一つを元気にしてくれるので肌のターンオーバーを活性。メラニンの排出にも役に立つという優れた効果が期待できます。
【フコキサンチン】肌の持つ保湿機能を高め、刺激による炎症から肌を守る
シミが出来る要因の中に、紫外線や外的刺激が肌内部で炎症を引き起こし、メラニンを活性させるというものがあります。
フコキサンチンのすごいところは、刺激による炎症を抑えることが出来るといことです。肌内部で炎症を引き起こさせないことによりメラニンの生成を抑えるというアプローチが出来るのです。
さらに炎症はターンオーバーの乱れを引き起こしてしまいます。本来であれば、肌の保湿因子はターンオーバーの過程の中で作り出されます。肌の保湿因子とは、NMFやセラミド、皮脂膜のことです。NMFは角質内で水分を抱え込み、セラミドは角質の隙間を埋めて水分を逃がさない働きと、外敵の侵入を防ぐ働きを持っています。要するに炎症が起きるとターンオーバーが乱れ、NMFやセラミドを作ることが出来ず乾燥してしまうのです。
フコキサンチンは炎症を抑え肌機能正常化する働きがあるため、肌の保湿成分を作り出す機能が高まる効果が期待できるのです。
もう一つシミでお悩みの方にうれしいのは、フコキサンチンがメラノサイト細胞内でメラニンの生成を阻害するという研究結果が報告されていることです。
フコキサンチンは、保湿も出来て、メラニンの生成も阻害できる、美白と保湿のダブルで悩みを抱えている方にぴったりの成分なのです。
シミ・くすみ対策には保湿力とバリア機能を高めるアイテムを
シミ・くすみの対策の第一歩は保湿力を高めることです。しかし保湿力は補うだけでは、肌の機能までは高くなりません。補うと同時に肌の機能を高めることが美肌作りには大切です。「人に、そして自然にやさしく」をコンセプトに開発したmeraviのクリームは、「ホホバ種子油」「フコキサンチン」配合で保湿力を補うことと高めることができます。
この秋、meraviで肌が持つ本来の保湿力を高めるケアの1歩を踏み出してみませんか。